久々に良い意味でモヤモヤする映画を見たので、所感を書き出したくなった。
ネタバレありです。ご注意ください。
*ご参考:映画公式サイト(日本語版)http://www.youngadultny.com/#_top
ジェネレーションギャップというよりは、若いつもりの人と成功したい若者の話
40代カップルと20代カップルが交流する話…ではあるのだけど、
20代はアナログ回帰のヒッピーっぽいし、
40代はITを屈指した「今風」カップルっぽいので、
しっくりくる世代がないような…。
(ちなみに、「どこかのジェネレーションの象徴なのかな?」と気になって、ジェネレーションX,Z,ミレニアルを調べたけど、生まれた年の定義が統一されていなくてもやっとした。)
20代=IT化、40代=アナログなイメージを、わざと逆転させてるのかなあ。1周回転して。
それとも、ニューヨークはアナログ回帰の若者がいるのかな。
この辺の背景を一度監督・脚本家に聞いてみたい。
純粋な人と計算する人
純粋さとしたたかさの対比が、なにより心が痛んだ。
計算高くさらっと嘘ついちゃう+才能ありの若者と、
純粋さなのか凡人さなのか、何かが邪魔して成功できないおじさん。
しかも、ちゃっかり利用されちゃう。
心がキューっとなった。
誰しも持っている(?)「自分には何かしら才能があるのではないか」
「いつか誰かが自分の才能に気づいてくれる!」という純粋/ナルシストな希望みたいな、心の拠りどころみたいなものを潰された気持ちになった💦
その悪気ない悪意を「まあ、若いからさ」と最後は一掃するおじさんの純粋さ。
幸せて何だろう。
子供の件
映画の結論としては、養子を取ることで落ち着く40代カップル。
「子供がいないとオトナになれないと示唆してるのか?」と、一瞬モヤモヤした。
ただ、色々考えてるうちに、「子供が欲しいか欲しくないかをうやむやにしてた夫婦が、気になっていたコトに向き合い、一つの結論を出した」という成長をあらわしたい、と解釈した。
8年もドキュメンタリーを終わらせられなかった旦那がはっきりと「子供が欲しい」となにかしらの選択をしたことに意味があるのかなあ、と。
なんとなく、だけど、もしジョッシュが今後ドキュメンタリーを撮ったら
少しは成功できるかな、という気がした。
その他、とまとめ
その他の雑感メモ
・ラストシーンの赤ちゃんはジェネレーションZの示唆?
・アダム・ドライバーの才能を認識した。個人的には好みじゃないけど、個性派ポジションだったのか。今後も目が離せない。
・ベン・スティラーもちょうどよい具合にふざけてて、ちょうどよい具合に哀愁が漂っていた。ナオミ・ワッツの冷静かつのせられている感、アマンダ・ベインズの若い感じも、良い。俳優がとにかく完ぺきだった。
・真面目に描いたら凹みそうな内容なので、コメディ・タッチなのが、この映画のバランス感。
まとめ
モヤモヤするけど、「映画を観た!」「誰かに話したい!」という内容だった。
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